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部活指導の過剰労働を無くすには

部活指導の過剰労働をなくすには

 

私は、高校の部活動(運動部)をOBとして指導した経験があります。顧問の先生方から聞いた話や実体験をまとめてみます。

 

まず、前提として、教員に残業代は出ません。

 

公立学校の管理職以外の教員には、労働基準法第37条の時間外労働における割増賃金の規定が適用除外となっており、時間外勤務の時間数に応じた給与措置である時間外勤務手当が支給されず、全員一律に給料に4パーセントの定率を乗じた額の教職調整額が支給されている。(出典:文科省「教員の勤務時間管理、時間外勤務、適切な処遇の在り方」)

 

やりがい搾取とよく言われますが、魔法の言葉「生徒のためだから」ですべて完結します。生徒のために自分の生活を犠牲に出来ない人は教員の資格がないという雰囲気があります。教師にとっては、長時間労働こそ一生懸命であり、やる気があり、仕事ができると評価されます。良い授業をいくらしても、授業自体は評価されません。どれだけ他の人よりプライベートを犠牲に出来るか、競争しているようなものです。

 

 

また、ここで大切なことは、生徒も長時間拘束されているということです。教員は、土曜授業がある場合、平日に半日休をとれたりしますが、生徒は授業が週6日、授業後の部活動が20時~21時に終わります。部活動も土日含めて週5~6日の練習や試合で拘束されます。オフが月に1日も無いこともよくありました。

 

私の学校は上を目指す部活だったので、生徒も上を目指しますが、メリハリのない長時間練習にウンザリして辞める生徒も多くいました。プロになれるレベルならそれだけ努力をしても結果に繋がりますが、多くの生徒は、引退して「もっと勉強しておけばよかった」。受験という現実に直面していました。部活動を一生懸命やっていた生徒は受験勉強も頑張れるという側面もありますが、なかなか難しいようです。

 

部活動の顧問が唯一休める期間があります。それは、お盆と年末年始です。

この期間に合宿や試合を入れようものなら、保護者からクレームが入ります。

教員も、生徒も、保護者も、ここまでの長時間の部活動は求めていません。

長時間の部活動問題で、一番厄介なものが伝統です。今まで週6日練習をしていたものを週5日に変更することの難しさがここにあります。大会での実績が落ちてしまうと、練習時間を減らしたせいとなり、しいては顧問の責任になるのです。部活動に力を入れている学校は、部活動の実績こそが教員の評価となります。

 

長時間労働を亡くすためには、体罰やセクハラなどのように、厳しい雰囲気をつくる必要があると考えます。昔は体罰やハラスメントは当たり前のようにありました。今では世の中が体罰やハラスメントを許さない雰囲気を作り上げています。長時間労働に対して、厳しい指導や罰則が設けられれば、報道も過熱し、世の中も変わっていくでしょう。

競技経験のない教員が部活動の顧問を任せられる場合も多くあります。負担が大きく、問題とされているようですが、部活動のあるべき姿なのではないでしょうか。教員が生徒から教わることは現状なかなかないようですが、経験者の生徒がリーダーシップをとり、部活動を運営していくことは生徒にとっても非常に良い経験となると思います。

プロを目指したい子は、クラブチームに入り、部活動はあくまでも授業外活動に留めることが必要とされているのではないでしょうか。